WILLIAMS GENGAKKI VIOLINS


■セッティングポリシー

 新作、オールド、サイズを問わず、全てが同じ条件のもとでセッティングが行われます。不調やストレスが無く、自然な状態でお弾きいただけるよう準備が行われます。
 セッティング全体の流れとしては、ボディ部のチェックパーツ選びペグの加工魂柱作成駒作成調整クリーニングという順序で作業を進められます。  

 ◇ボディ部のチェック  
  弊社の楽器選択ポリシーの第一はコンディション、そして作りが良いことにありますが、全ての楽器はボディ全体がチェックされ、特に古い楽器の場合には、内部、細部に渡って必要に応じた修理、修復作業が行われます。
 ◇パーツ選び  
  パーツはエボニー(黒檀)、ローズウッド(紫檀)、ボックスウッド(柘植)の三種類の素材があります。バイオリン、ビオラでいう7ピース(ペグ四本、テールピース、エンドピン、あご当て)、チェロの場合は6ピース(あご当て以外)を統一することで、素材の特徴を音色に反映することが可能となります。
 分数楽器やチェロの場合、テールピースは実情に合わせてアジャスター付きのものや、別素材のものを選択することがあります。全てに高級材を利用し、ストレスが無く、音色や演奏の助けとなるパーツをセッティングします。
チェロのエンドピンについては、出し入れに支障がなく、ネジ金具の摩耗やピン自体が変形しないモデルを基本採用しています。
(写真:チェロのエンドピン)
 ◇ペグ加工  
P7230284   調弦に毎回使用するパーツですので、ストレスが無いよう、適切にフィットされます。
(写真:左から加工前、加工後、仕上げ後)
 ◇魂柱作成  
P7230296   季節による楽器の膨らみの違いに応じて、また、正しい位置に魂柱を合わせていきます。弊社工房では通常材の他、イタリアのフィエメ渓谷を産地とする高級スプルース材を使用し、ブロックからの削り出しで魂柱を作成しております。エイジングされた希少な材料から削り出される魂柱は響きに良い影響を及ぼします。
(写真:ブロックから整形されるまで)
 ◇駒作成  
P7230288   楽器のサイズに合った良質な駒材を選別し、一台一台、楽器に合わせて作成します。高さとアーチを適切に定め、弾きやすい状態を作ります。
(写真:加工前と加工後)
  ◇調整・クリーニング  
 弦長比の調整を行い、最終調整にとりかかります。幾度となく魂柱位置の微調整を繰り返し、音色、音量、響きや反応など、その楽器の良さを引き出す調整をおこないます。そしてクリーニングを行い完了です。